現代社会において、多くの方は様々な病気を抱えており、それに伴い多くの薬を服用しています。今回から、そういった全身疾患に伴うお薬とおくちの関係をお伝えします。
(1)降圧剤(高血圧)
血圧とは、文字どおり血管の壁面にかかる圧力であり、高齢になるほど血管の伸縮性が低下するため、上昇します。現在の高血圧患者は、約3,500万人以上とも言われています。その為、多くの方が降圧剤を服用されています。
歯科治療においては、血圧のコントロールさえできていれば、治療は可能と言われていますが、急なストレスを与えられたら血圧が急上昇してしまうため、治療は慎重に行われます。場合によっては、血圧や心拍数を図りながらの治療も行うことがあります。
ただし、高血圧患者は合併症(心筋症や心筋梗塞など)を併発している場合もあり、そういった方には抜歯などの観血処置を行えないこともあるので、問診の際に必ず主治医にお伝えください。
いずれにしても歯科治療には、歯以外の多くの情報が必要です。ご自分のお体を守るためにも、正確な情報をお伝えください。