篠山市は、城下町の町並みや旧街道の宿場町、田園風景、緑豊かな山並みなど、日本の原風景と称される美しい景観が広がっています。この美しい篠山の景観を未来に引き継ぐため、平成23年に景観法に基づく「篠山市景観計画」を策定しています。
この篠山市の景観計画では、市全域で建築物の高さを12m以下としています。
そのため、お城のまわりでも高い建物がないため、城下町の風情が今も残されているのです。
他の城下町に行くと、お城より高い建物が沢山あってどこがお城かわからないこともあります。
今回、JR篠山口駅前については、地域の活性化のため高さ制限を見直し、四階建てのマンション、アパートが建てられるようにという、一部住民の方や開発事業者からの要望がありました。
駅前なら仕方ないかと考え、見直し作業を検討していたのですが、地域の住民の方からは、駅前の篠山らしい景観や住環境を守るべきだという意見が出され、やはり、これまでの景観計画を遵守することとしました。
駅前に立った瞬間から篠山らしさが広がることが、やはり大切です。
篠山市景観計画の定めた高さ12mを今後も地域の人たちと共に遵守し、「日本遺産」のまちにふさわしい景観を駅前から創出していきたいと考えます。
あらためて、地域の方の意識の高さ、気概を感じました。