「篠山からの挑戦」と題し、神戸大学、神戸新聞連携シンポジウムが開かれました。
私からは、篠山市は魅力の花が咲きつつあり、「世界の皆さんこんにちは」を合言葉としていること、農都宣言や景観計画、土地利用条例、重伝建、生物多様性などのまちづくりを進めていること、ユネスコ創造都市ネットワークの登録申請や丹波篠山を「日本遺産」にする挑戦をしたいこと、しかし大きな課題は若い人の定着で、神戸大学の若い大学生が市内各地のまちづくり協議会に参画されたり、地域おこし協力隊での活躍は大きな意義があること、今後の定住につながることを期待していることなどのお話をさせて頂きました。
神戸大学の任命助教授で篠山市の農都政策官の布施未恵子さんからは、平成19年から篠山市と神戸大学の連携がはじまり、農業やお祭り、健康づくり、観光などいろんな分野で連携が進んでいる報告があり、また、西紀南まちづくり協議会事務局長の北山透さんからは、神戸大のサークル「にしき恋」との交流事業について、週末や祝日には欠かさず地区に来られ、黒豆、コシヒカリの栽培や活発な交流をしていることを報告されました。
神戸新聞の井垣和子記者は「何故、篠山で再生の活動が定着したのか、それはあたたかいふるさとを感じたり、近所の人とのあいさつに感動したり、学生を惹きつけるものが篠山にあるからです。田園風景、はんや、炭炊き、みそつくり、里山、祭礼、生物、歴史と風情のあるまちなみ、ご近所付き合いなど、都市部にない魅力があります」との報告がありました。
まとめとして、神戸大学の地方センターのようなものを篠山につくってはどうかという意見も出されました。また、神戸新聞社も事実の報道にとどまらず、地域の課題を市民と共有し、当事者として解決を得る提案などをしていくことへの挑戦も述べられ、地域をサポートしていくパートナーセンターの開設を準備されているという心強いお話でした。
▲農都政策官 布施未恵子さん
▲西紀南まちづくり協議会 北山事務局長
▲神戸新聞 井垣記者