県立人と自然の博物館は、3月4日から県立丹波並木中央公園(西古佐)内の駐車場地下にある地層の地質調査を始めました。
2012年に公園内の別の場所をボーリング調査した際にカメの骨が見つかり、地層が東に傾いていることから、駐車場付近に篠山層群(白亜紀前期、約1億1千万年前)があると予想。駐車場の舗装を剥ぎ、約2メートル掘り下げて岩盤を覆う土砂を除去し、岩盤上に露出した地層を洗浄後、化石の含有状態を調査するとのことです。
篠山層群とは、丹波・篠山市にまたがっている地層で、国内最大級の植物食恐竜である「丹波竜」の化石などが見つかっています。
調査を始めた博物館の三枝春生(さえぐさはるお)主任研究員は、「カメの骨が見つかったということは、水辺の恐竜が流れ着くことが考えられる。山南町のものとは地層の性質が違うので、これまでとは違う恐竜やワニの化石が見つかる可能性がある」と話されていました。
この調査の結果は、3月中に報告されるとのことです。
▲手前の青い部分が礫岩(れきがん)で、これまでと違う化石発掘の可能性がある
▲現地説明をされた県立人と自然の博物館主任研究員、三枝春生さん