昨年に続き、こども会議を開催しました。
昨年、参加していない、8小学校から小学校6年生が参加し、市長、教育長などに提案や質問をしました。
1、西紀北小学校
【問】
篠山市では全国的にも有名な化石の発見がある。
これをゆるキャラにしたり、発掘体験をできるようにしたり、街灯のデザインにしたり、もっとアピールしてはどうか。
【教育長の答弁】
篠山市の地層は「篠山層群」と呼ばれ、恐竜やほ乳類の化石が発見されて、大きな注目を集めています。
いずれ、世界中の教科書に篠山層群のことが載る日が来るのではと思います。
ちょうどこの1月から、篠山市民センターのロビーに、化石の展示コーナーを作りました。
今後、体験の場やデザインにして、ますます魅力あふれるまちとなるよう、取り組みましょう。
2、古市小学校
【問】
人命救助の勉強をするなかで、心肺停止の人がAEDがあれば大変有効だと知りました。
しかし、古市地区には三つしかありませんので、もっと多く設置してほしい。
また、通学路など街灯を増やしてほしい。
【市長の答弁】
AEDはきちんとした管理が必要なので、古市地区のどこに設置できるか地域の人と相談します。
街灯は自治会やPTAからの要望により、順次設置を増やしており、例えば、篠山西紀線の市道では太陽光で灯りがつくようになっています。
ただし、真っ赤にすれば良いというのではなく、星空が綺麗に見える事や、農作物への影響も考えなければなりません。
どこに必要なのか、検討します。
また、古市では3年前のこども会議で通学道の安全対策などのお話を受け、取り組みを進めているところです。
3、岡野小学校
【問】
高齢者が住み良いまちにしてほしい。アンケートによれば、交通手段が少ない、集える空間や施設が必要だ、買い物をしやすいようになどの声がありました。
また、私たち自身が、交流の機会を多く持ったり、困っている時には助けてあげるなど、共生の心が必要と思います。
【市長の答弁】
篠山市の高齢者は、大変お元気です。
それは農業の担い手であったり、グラウンドゴルフや高齢者大学で学んだり、童謡唱歌のグループなど趣味を生かしたり、また老人クラブではいろんなボランティアにも取り組まれています。
路線バスやコミュニティバス、外出支援サービスなど、できるだけ交通手段を確保したり、買い物については、今、商店街で新たに「ご用聞きプロジェクト」を検討されています。
また、地域みんなで見守ること、地域のつながりが大切です。
都会では孤独死などが言われていますが、篠山市は委員会やマメに見守り隊もあります。
4、西紀南小学校
【問】
私たちのまち、篠山市は歴史があり、緑豊かで、おいしい食べ物に恵まれ、都会にも行きやすい、私たちにとって自慢したいふるさとです。
この良さを全国の人に知ってもらうため、ご当地ソングを作って発信したらどうですか。
【教育長の答弁】
昨年、篠山市のご当地ヒーロー「ササグロウ」が誕生しましたが、そのテーマソングをふるさと大使の白石乃梨さんが歌っています。
このような歌を作れればと思います。
幸いに、篠山市では、コーラスや2月の市民ミュージカルなど、音楽を通じたまちづくりが盛んですので、誰にどのように作曲を依頼したら良いのか考えます。
5、大芋小学校
【問】
大芋小学校は創立140年を迎えました。
大芋の人たちにいいところを尋ねたところ「人が温かい、人情深い」「自然が豊か」「食べ物がおいしい」「歴史、伝統がある」などの意見でした。
私たちは、この大芋の良さを生かしながら、大芋が活性化し、人口が増えるためにどうしたら良いか考えました。
そこで、考えたのが「道の駅」の建設です。これを「ミナクルオクモ堂(皆来る大芋)」と名付けました。ぜひ検討して下さい。
【市長の答弁】
あたたかい人の多い篠山市でも、特に大芋はあたたかい所です。いろんな行事も、地域の人が積極的に参加されます。
ところが、駅やまちなかから離れているため、高齢化が進んでおり、大芋小学校6年生も2人だけです。
そこで大芋に若い人を増やしたり、帰って来てもらうための「道の駅」の提案は良い提案です。
さっそく、どうすべきか篠山市の職員で大芋出身者が集まり検討しました。
ちょうど今、大芋川の改修計画が進んでおり、親水ゾーンが広く設けられることとなっていますので、これを活用して、大芋の拠点となるようにするのが良いのではとの結論です。
公民館や小学校とも近いし、大芋らしい自然を活かすことになります。
今後、地域の人たちと協議したいと考えます。
6、八上小学校
【問】
高城山の登山道や看板など、これを活かしたまちづくりをしてほしい。
まるいのの仲間を作ったりして、もっとアピールしたらどうか。
また、都会から篠山へ来て、料理やスイーツの店が増えているので、これをすすめるようにしたらどうか。
【教育長の答弁】
高城山は「丹波富士」と呼ばれる美しい山で、八上城は多くの歴史ロマンがあります。登山道の整備をすすめ、案内看板もこの3年間で10箇所の看板を立てました。
【市長の答弁】
まるいのは、市内各地で大活躍していますし、くまもんとライバルです。
先日、ガールフレンドとして「まめりん」ができました。
さらに、市の職員提案で友だちに「わるいの」ができる予定です。
楽しい仲間を作って盛り上げます。
都会から、魅力的なお店がたくさんできていますので、これをすすめていきます。
▲職員提案のあった「わるいの」イメージ図
7、味間小学校
【問】
篠山市では、味間を中心にお茶作りが盛んで、1200年の歴史もあり、兵庫県のシェア60%を占めています。
しかし、「丹波篠山茶」は黒豆ほど有名ではありません。
そこで、観光イベントや施設に丹波篠山茶コーナーを設置したり、給食の献立にも出して、もっとアピールしたらどうですか。
【市長の答弁】
今、篠山市は大変な人気です。
今年の合言葉は「篠山の時代をつくる」ことと並んで「世界の皆さん こんにちは」です。
そうです。世界にPRしていくのです。
農業の都で丹波篠山産と言えば「おいしい、本物、質が高い」と大変良いイメージでブランドです。
しかし、丹波篠山茶は黒豆や山の芋、丹波篠山茶と比べてまだ少し知られていないかも知れません。
そこで、これからは味まつりのイベントなどに参加してもらったり、大正ロマン館に丹波篠山茶コーナーを設置します。
【教育長の答弁】
新茶の時期である毎年6月の1週目に「篠山茶週間」として、篠山の新茶を使った献立「お茶ごはん、お茶パン、緑茶和え、新茶のかきあげ」などを提供しています。
これからも、地元の良い食材をこどもたちに味わってもらうよう取り組みます。
8、城東小学校
【問】
篠山市のご当地グルメ「篠山まるごと丼」の学習をしてきました。
こだわりの4か条があります。
一つ、篠山産のコシヒカリを使わなあかんねやにぃ。
一つ、篠山産の山の芋を使わなあかんねやにぃ。
一つ、篠山産の特産肉を使わなあかんねやにぃ。
一つ、篠山産の根菜類を使わなあかんねやにぃ。
ということです。
そして、私たちは、どんなどんぶりが良いか考え、グループごとにじょうとうまるごと丼を作って、グランプリを選ぶため、総選挙を行いました。
そして、選ばれたのが「うさぎ月見丼」です。
城東味まつりに出店しましたが、2時間ほどで150食を完売しました。
そこで、学校ごとに篠山まるごと丼を作ったり、交流したらどうですか、そして食を通して篠山市をいちだんと活性化させてはと思います。
【教育長の答弁】
今、年に2回「篠山まるごと丼」を学校給食の献立にしています。また、地元の野菜をできるだけ学校給食に使用しています。
他の学校でも、味間小学校が黒枝豆、西紀小学校が黒枝豆、コシヒカリ、さつまいもをそれぞれ学校で作って、味まつりで販売して好評です。
このような、取り組みでますます篠山市の食を盛り上げます。
▽▼こども会議の様子▼▽