化学物質過敏症とは
わずかな化学物質に反応して、頭が痛くなったり、熱やじんましんが出たり、疲れを感じたりとさまざまな症状が生じます。原因となる化学物質は、たばこの煙や排気ガス、農薬をはじめ、家庭菜園に使われる殺虫剤や除草剤、トイレなどに使われる芳香剤や洗浄剤、整髪料や香水、合成洗剤など、ごく身近にあるさまざまな化学物質が原因になります。
最近は香り志向ですが、「香り付き柔軟剤」の香料で体調不良を訴える人が増えてきています。
心配される子どもへの影響
化学物質は、特に子どもたちへの影響が多いとされています。
環境省では、現在、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を実施しています。この調査は、化学物質などが子どもの健康に影響を与える環境リスクを明らかにし、子どもが健やかに育つ環境の実現を目指すものです。
まずは身近な取り組みから
赤ちゃんのスキンケア
赤ちゃん用のスキンケア製品は、低刺激性、低アレルギー性など安全性の高いものになっています。
赤ちゃんの皮膚に付着する汚れは皮脂や汗、食べ物や細菌、化学物質などさまざまですので水や湯だけでは落ちにくいです。赤ちゃん用の洗浄剤を使って優し
く洗いよくすすぎ、その後赤ちゃん用乳液やローションを塗り保湿をすることで、細菌や化学物質による皮膚のトラブルを防ぐことができます。
また、赤ちゃんの衣類用の洗剤も不必要な成分が除かれていて安全性が高いです。しかし、蛍光剤や香料の入った大人用洗剤を使用したり、すすぎが不十分で
あったりして、赤ちゃんの肌にトラブルが起こることがあります。赤ちゃんの肌はデリケートです。赤ちゃん用の製品を適切に使用しましょう。
周りの人への配慮を
現在、私たちは化学物質に囲まれて生活しています。それらをすべて排除することは不可能なことですが、使うもの、使い方を考え直してみることは誰にでもでき
ます。また、化学物質過敏症は、いつ誰に発症するかわかりませんし、私たちの周りにも化学物質過敏症の方がおられるかもしれません。
人がたくさん集まる場所に出かけるときには、香料(香水や整髪料など)の使用を控えるなどの配慮をすることが、人に優しく住みよい町づくりにつながります。
化学物質過敏症に関する健康相談は、健康課(594-1117)へ。
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化学物質過敏症をご存知ですか?
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